山背(やましろ)古道  その18

 山城多賀フルーツライン(TEL 0774-82-4110)

 「高神社」が鎮座する「天王山」を下りて、川沿いに東へ行くと、「岩倉橋」から南へ入る「龍王瀧道」があり、橋から直ぐの所が全国自然休養村「山城多賀フルーツライン」です。JA京都山城多賀支店が主催し、4月上旬〜5月上旬「たけのこ堀り」350円。9月上旬〜10月30日「いも堀り」600円。また9月20日〜11月30日「トマト狩り」600円。10月10日〜11月30日「ミカン狩り」と「かき狩り」、それぞれ食べ放題で800円。なお、4月初旬〜「イチゴ狩り」もあり、また、「フルーツライン食堂」では、予約をすれば「しいたけ御飯、みそ汁」500円、「焼肉定食」2800円で食べられます。
 龍王の滝

 「JAやましろ多賀フルーツライン」から東へ遊歩道を通り登って行く道は、JR奈良線「山城多賀駅」の方から続いた「龍王瀧道」で、JR奈良線と平行に南北に通る「奈良街道」からなら滝まで約5キロで、遊歩道から崖下の滝まで約50mです。「龍王の滝」は、落差13mを誇り、現在、高神社の末社となっている「祈雨神社」が明治の中頃まで滝の所に鎮座していましたが、今は「高神社」の境内末社です。昔は、雨を司る神として、日照りの続く時に、ここで雨乞いの儀式が行われていたそうです。儀式は「祈雨神社」の神前に御神酒(おみき)を具え、燈明を灯して神官の御祈祷と供に村人達も「雨を賜れ龍王いなぁ〜」と唱え龍王神に降雨を願いました。そして、燈明の火を松明に移し、近くの「万灯呂山」まで松明行列を行い山焼きが行われました。なお、遊歩道を更に東へ辿ると「南山城ハイキングコース」、途中に「六体石仏・代官屋敷跡」、「大正池」、「中神琴渓の墓」、「後醍醐天皇松ノ下露跡」があり、「左馬」へ至ります。
 浄土宗「西福寺(さいふくじ)」

 「JAやましろ多賀フルーツライン」からまた北へ「岩倉橋」を渡って、「南谷川」沿いの道を横切り、集落の方へ上がって行くと、消防自動車の車庫の直ぐ西に浄土宗、天王山「西福寺」があります。門から奧北へ入ると、本堂の前に「せいしまるさま」の小さな銅像が立っていて、本堂の横に「大悲閣」が建っています。なお、浄土宗の開祖、法然上人は、1133年(長承2年)4月7日美作国(今の岡山県)に生まれて、幼名を勢至丸(せいしまる)と云いました。また「西福寺」では、毎月2回、第1と第3「木曜日」、14:00〜17:00迄、本堂で「仏像彫り教室」が開かれ、講師は、仏師の家祢(やね)智祥氏です。




奈良観光表紙に戻る  山背古道北部周辺図を開く  前のページに戻る   次のページに進む