葛城山および葛城古道  その11.5

 金剛山への最短コース「郵便道」

 また、ちょっと「葛城古道」から少し外れますが、「高天彦神社」の横(南側)から小さな南太田川沿いに谷間を通って「金剛山」へ登る山道を「郵便道」と云い、奈良側から「金剛山」へ登る最短コースです。明治の日清日露戦争の頃は、戦勝祈願を携えた郵便配達の人が毎日山頂の「葛木神社」まで届けたそうで、昭和の始頃までは、「金剛山」へ参拝する人達もよく通ったらしいけど、今はハイキングの人が時たま通るだけです。途中、落差4m程の可愛い「高天滝」迄は直ぐで、平坦な道ですが、滝の前に架かっている橋を渡ると、登りが少し急に成り、石ころもごろごろしてちょっと歩き辛いけど、道幅はかなり広い山道です。
 「金剛山」から「葛城山」を見る

 昼でもちょっと薄暗い「郵便道」を登り切ったら、北の水越峠から続く登山道「ダイヤモンドトレール」に出会い、そこを左(南)へ辿ると金剛生駒紀泉国定公園の「金剛山」山頂はもう直ぐで、三叉路へ来たら左は「紀見峠」への道、右が「金剛山頂」で、古びた神明造の木の鳥居をくぐって、なだらかな山道を登り暫く行くと、目の前に樹齢約500年の「仁王杉」が立っています。そこから左が表参道、右が裏参道で、どちらを辿っても「葛木神社」への参道で、右へ行くと、水越峠を挟んで北に「葛城山」頂上が写真の様に目の前に見え、左へ行くと、今から約1540年前に第21代雄略天皇が狩をした「みかりの遺跡」です。
 葛木神社(TEL 0721-74-0005)

 国史跡「金剛山(標高1112m)」のブナ林の中に鎮座する「葛木神社」は、貝原益軒の「南遊紀行」にも登場し、太古から続く葛城家が祭神一言主大神を今も祀っているが、古事記によると、雄略天皇が葛城山(昔は金剛山も含む)へ登り、猪狩を楽しんでいると、向かいの山の尾根に天皇の一行と同じ服装をした人々が登って来たので、天皇が「この大和には、自分の外に王(おおきみ)はいないはずだ、お前は誰か」と聞くと、相手も「お前は誰か」とオウム返の返事をしました。その時の相手が、一言主大神です。なお、710年(和銅3年)8月15日奈良朝初代の女帝、元明天皇も登幸し、また、例祭は毎年7月7日です。




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