高取  その11
 ポニーの里(TEL 0744-52-3902)

 「天満神社」からまた西へ戻り、交差点で左へ折れて南へ向かうと、車道から左へちょっと入った山の裾に「ふれあい乗馬センターポニーの里」があります。馬と楽しみながら、あらゆる人が共に生きる事を目指して、乗馬セラピーを普及するため、自主的に市民が集って作られたボランティア団体です。乗馬は予約制で、ひき馬だけなら場内1周500円、フラッシング等が付いたプログラム体験は、1人2000円です。10:00〜12:00、14:00〜16:00の間に馬くんたちに乗れますが、雨天と馬が病気の時は乗れません。また、毎週火曜日が馬休日(おやすみ)で、火曜日が祝日の場合は、その翌日がお休みです。
 因光寺(いんこうじTEL 07456-7-0787)

 「ポニーの里」からまた車道に出て、南へ進むと、高取町の南西端、丹生谷の集落に至り、四つ角を右へ行くと、道脇の高台に「因光寺」があります。生け垣の蔭に薪を担いだ「大和の清九郎さん」の像があり、清九郎は、1678年谷田村(やたむら、現在の高取町谷田)に生まれ、鉾立村(現在の大淀町)に移り、自分の名前も読めないほどでしたが、孝行心厚く母によく仕え、それが高取藩主の耳に入って、褒美に米5表を与えられたが、「子が親に孝行するのは当たり前」と云って辞退すると、その志にうたれた藩主は再び領内の山の柴や木を自由に切り取ってよい特権を与えたと云う事が、「和州清九郎伝」等に書かれています。
 妙好人「大和清九郎さん」の分骨墓

 「因光寺」の本堂の前が「大和清九郎会館」です。事前に「因光寺」へ申し込むと、清九郎の遺跡を参観することが出来ます。なお、清九郎さんは、33才のときに女房を亡くし、その遺言に感じて信を得、母を背負って寺詣り等、孝養の美談と妙好人としての数々の事績が今なお伝えられ、本堂前の銅像は、毎月親鸞聖人の逮夜に供える仏飯用の薪を献上の為、上洛した時の姿です。また、1750年(寛延3年)8月4日亡くなった清九郎の墓は、高取町丹生谷の山中にありますが、分骨墓が「因光寺」本堂の裏から山の方へ向かって、板塀の家の角を左へ曲がり、塀に沿って右へ上がって行くと、山の中腹で墓地の入口にあります。



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