石仏の里「当尾(とうの)」  その7

 当尾(とうの)の産地直売スタンド

 また、舗装道路を北へ進むと、三叉路でJRバス停「西畑口」で、そこから右(北)へ向かうと、加茂町辻を経由(バスは、10:46、18:21発)してJR関西線加茂駅へ至りますが、徒歩なら約5キロ、途中の辻に「地蔵、不動」等の石仏、松衛門柿の古木等が在ります。また、バス停「西畑口」から左(西)へ向かうと、浄瑠璃寺を経由(バスは、14:02、16:52発)してJR関西線の加茂駅へ至るけど、徒歩なら舗装道路の府道高田鳴川線を約1.5キロ程下ったら、また「浄瑠璃寺」です。途中、旬の野菜、果物、自家製の漬物、お茶等のスタンド売店が在り、一袋オール100円〜というのもリーズナブルです。

 白山春日(はくさんかすが)礼拝灯籠

 また、スタンドで左へカーブして舗装道路を下ると右の崖下に集落が在り、その屋根越に遙か「高の原」辺りが見晴るかされ、次がJRのバス停「西畑」で、よく見落とされる「白山春日礼拝灯籠」が在ります。バス道路を右へ迂回した角に建っていて、舗装道路の方から見えないのでよく見落とされます。先の「石仏めぐり」の途中、JRバス停「東小(ひがしお)」の所に建っていた「愛宕灯籠」よりも、こちらの灯籠がはるかに大きく堂々として立派な灯籠で、火袋の下に「白山春日」と刻まれていますが、これは「岩船寺」本堂の直ぐ裏の山に建っている「白山神社摂社春日神社」へ参拝する道すがらに建てられているからです。

 穴薬師(薬師石仏)

 JRバス停「西畑」から府道高田鳴川線を外れて、「白山春日礼拝灯籠」の前の細い道を400mばかり下り、左50mに車道が見える三叉路に突き当たったら右へ上がり、直ぐ次の二股で左へ進むと、更に次の二股の直ぐ先、右側の山際に「穴薬師」が在ります。なお、JRバス停「西畑」から府道高田鳴川線を下り約600m行ってから、直角に左へ曲がる所で、車道から外れて、右の田圃の方へ細い道を進んでも、上に記した三叉路の所へ行けますけど、少し遠回りです。また、「穴薬師」は、向かって右に小さな愛宕灯籠が建ち、面前にお地蔵さんを数体従え、祠の穴の奧に安置されてる薬師なので、そう呼ばれ、耳の仏様です。

 首切り地蔵(阿弥陀石仏)

 「穴薬師」から北へ向かったら、「千日墓地」で、1298年(永仁6年)建立の重文「十三石塔」や、1つの石龕(せきがん)に現世に来て救済して下さる地蔵尊と来世で迎えて下さる阿弥陀仏の2体を同時に彫られている「阿弥陀地蔵双仏石」等が在りますが、「穴薬師」からちょっと戻って南へ向かい、三叉路で左へ進むと、五輪塔の建った「東小墓地」を過ぎて、右に「釈迦寺跡」に「首切り地蔵」が立っています。当尾の在銘石仏では最古、1262年(弘長2年)に彫られた阿弥陀ですが、ここから北方に昔在った処刑場にいたのでそう呼ばれ、一時は姿を消し都会へ出ておられたのを、村人が今の釈迦寺跡に戻しています。





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