石仏の里「当尾(とうの)」  その8

 大門無縁仏石像群

 「首切り地蔵」から南の舗装道路へ出ると、そこは始の「藪の中三尊像」で、バス停「浄瑠璃寺前」からJRおよび近鉄の奈良駅行きのバスは、15:01、16:46で、また、JR加茂駅行は、12:01、14:01、16:56等です。なお、当尾の里にはまだまだ石仏が在り、「首切り地蔵」の方へ戻って、「穴薬師」から出て来た三叉路をそのまゝ真っ直ぐ左へ進むと、直ぐに「大門無縁仏石像群」が在ります。ここ加茂町大門の近くに在った阿弥陀寺跡や鎮守社の石仏、石塔などを寄せ集めて、ここに安置しなおした石像群です。これら大小無数の石像仏を集めるために当尾地区の里の方々が総出で数日を要したそうです。

 大門仏谷の「阿弥陀磨崖仏」

「大門無縁仏石像群」からコンクリートの道を更に下ると、右側の谷間の向こうに当尾で最も大きくて、最も古い石仏、「大門仏谷磨崖仏」が見えて来ます。阿弥陀如来とされていますが、弥勒菩薩等と云う説も有り、未だに確定してません。また、彫られた年代も奈良時代説、平安時代後期説等が有り、今後に色々と研究課題を与えて下さる大きな磨崖仏です。ここからコンクリート道を下ると、もうほとんど石仏も無く、ちょっと開けた所に出て、始めての建物が右に在り、京都府青少年、「加茂山の家(TEL 0774-76-3130)」です。研修室、談話室、食堂、ホール、テニスコートも2面在って、気軽にご利用できます。

 加茂町プラネタリウム館

 「山の家」の裏が、平成5年4月1日に開館された「プラネタリウム(TEL 0774-76-7645)」です。ちょっと道から奥まっていて見えず、判りづらいが、直径10mのドームに五藤工学の最新式GX−AT型を備えて、座席も80席在る立派な施設です。開館時間は、9:30〜17:00、但し、毎週月曜日と木曜日が休館日で、その日が祝日と重なる場合はその翌日。それと年末年始も休館で、整備点検のため臨時休館も有ります。観覧料、大人500円、中学と高校生300円、小学生以下3歳まで200円です。なお、土・日・祝の一般投映は、10:30、13:30、15:30。また、団体予約は1週間前迄に。

 辻堂(つじんどう)

 焼け仏舗装道路に面した「プラネタリウム館」駐車場からまた西へ歩いてバス道路との交差点の角を上がると、手前に「丁石」が建っていて、また「辻堂焼け仏」も在ります。なお、丁石(ちょうせき)は加茂の里から浄瑠璃寺まで1丁(約109m)毎に浄域に近付く時の笠塔婆で、鎌倉時代末の14世紀に建てられ、昔は沢山建っていましたが、今はわずか4本だけで、現在浄瑠璃寺の参道にも建っています。また「焼け仏」は昔安置されていた辻堂が火災に遭って、その時に仏が焼け出され、そう呼ばれていますが、2m余りもある石仏で、焼けてから首より上にひび割れが入り、光背の様に見えますが、裏面は黒焦げて痛々しい姿です。





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