旧柳生街道「滝坂の道」  その1

 旧「柳生街道」への道

 旧柳生街道「滝坂ノ道」は、JR又は近鉄の奈良駅から市内循環バスに乗り、バス停「破石町(わりいしちょう)」で下車、バス停前が厚生年金「飛火野荘」で、その奥に元ム(げんぼう)の首が埋められている「頭塔」が見えるけど、バス停から少し北へ戻って、大きな交差点を右(東)へ曲がると旧「柳生街道」への一本道で、ここら辺りが高畑町、車道の両サイドに街路樹のカエデが生い茂り、晩秋の頃には赤く色付きます。また、ちょっと左右にそれると、左(北側)に「志賀直哉旧邸」、右(南側)に「新薬師寺」などが点在し、北東の御蓋山を見ながら歩くと、道幅が急に狭くなって、能登川の橋を渡ると「滝坂ノ道」です。
 旧柳生街道「滝坂ノ道」沿いの紅葉

 いよいよ山道に掛かると、11月20日頃なら能登川の橋の手前、南側木立の中に見事な「紅葉」が1本あり、お日さんに透かして見る「紅葉」は最高に鮮やかです。更に進み「滝坂ノ道」へ入ると、暫く紅葉は在りませんが、春には金網越しの畑の周りにツクシが頭を出します。なお、柳生石舟斎をはじめ宗矩、十兵衛たちがいた剣豪の里「柳生」は、昭和46年NHK大河ドラマ「春の坂道」で紹介されましたけど、江戸時代柳生へ通じる道は3本あり、江戸から来た場合は伊賀上野を通り東から柳生へ至る「江戸街道」。また京都から笠置を通り北から柳生へ至る「伊賀街道」。そして、もう1つの道が「柳生街道」滝坂ノ道です。
 石畳の旧柳生街道「滝坂ノ道」

  奈良から春日山を越えて、忍辱山(にんにくせん)円成寺を通り西から柳生へ至る、通常「旧柳生街道」と言われている道の途中が「滝坂ノ道」で、今は奈良から柳生へ行くのに、円成寺までは「旧柳生街道」を通らず、JRまたは近鉄の奈良駅から国道369号線を通って、柳生行のバスで行き、約50分で行けますから、冬場で無くても「柳生」へ行く時には、バスで直接行かれた方が無難です。でも、「柳生」まで行かずに、途中まで「旧柳生街道」を歩かれるなら、今も古い石仏が所々に在り、東海自然歩道として整備されているけど、「滝坂ノ道」を「円成寺」まで奈良側から行くと、風流な石畳の道でも少ししんどい山道です。




奈良観光表紙に戻る  柳生街道「滝坂の道」周辺図を開く  前のページに戻る   次のページに進む