河合町から、かぐや姫の里・広陵町へ  その4

 馬見(うまみ)古墳群の1つ「池上古墳」

 「大福寺」から西へ1.5キロ行くと、大和平野のほぼ中央に位置する「馬見丘陵」で、河合町・広陵町・大和高田市・香芝市にまたがり、我が国でも有数の古墳群が集中し、「馬見古墳群」と呼ばれています。「奈良県馬見丘陵公園」の内外で見られる古墳は7基あり、公園「北エリヤ」に「池上古墳」があります。古墳の形が帆立貝に似ていることから帆立貝式古墳と云われ、全長92m、周囲を幅32mの空掘が墳丘を囲んでいます。出土した円墳埴輪の形から5世紀前半造築と考えられています。なお、「池上古墳」北西が「前池」、南西が「自由広場」、西に「木製遊具」が置かれて、子供と供に大人もいっしょに楽しめます。
 国史跡「乙女山古墳」

 「馬見丘陵公園北エリア」の「大芝生広場」から南側の「中央エリア」に入ると直ぐ、「乙女山古墳」があります。我が国最大級の帆立貝式古墳として有名で全長約130m、後円部直径104m、後円部の高さ14.7mで、前方部長30m、同幅52m、同高さ3.5mです。周囲には水田や溜池の周濠が残って、南側に外堤を築いています。昭和61年、後円部南西側に付く「造り出し部」から円筒埴輪列が見つかり、その内側から家形埴輪、楕円筒埴輪が出土しました。円筒埴輪の1つには土師器(はじき)や小型丸底壺、土製品が納められ、出土した埴輪から「池上古墳」と同様、5世紀前半に築かれたものと推定されました。
 馬見丘陵公園館(TEL 0745-56-3851)

 「乙女山古墳」の直ぐ西南に「馬見丘陵公園館」があります。入館無料で、入館は9:00〜16:30まで、休館日は月曜(月曜が休日の場合は次の平日)および12月28日〜1月4日の間。なお、館内では古墳に関する展示の他、映像で公園の魅力をいっぱい紹介してくれます。また、公園内の水先案内人である公園館の周辺には涼しげな小川が流れる「流れのある坂道」、異国情緒を満悦できるイングリュガーデンの「バラの休憩所」、6万株の見事な花が咲き誇る「菖蒲園」、紫陽花の「だんだん広場」、「芝生の丘」、「睡蓮の池」、皇太子御成婚記念の「結びの広場」、「小鳥と花の小屋広場」など、見所が沢山あります。




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