「大塔町」から平家落人の里「野迫川村」と「高野山」  その5

 川原樋川(かわらびがわ)のアマゴ釣り

 「小松三位左中将平朝臣維盛」終焉の地「平」から県道川津高野線を更に西へ行くと、野迫川村大股で、昔の熊野古道「小辺路(こへじ)街道」と交差して、「小辺路街道」は、川原樋川を渡ると「ナベワリ谷」を通って、南に聳える伯母子岳(標高1344m)へ延びています。なお、県道川津高野線に沿って流れる「川原樋川」のこの辺りは、ホタルの生息地で、また近くにアマゴ養殖場があり、アマゴ放流釣場でもあります。なお、アマゴを釣るための入川券は、橋の側の津田旅館(TEL 07473−8−0133)で販売しています。また、アマゴの解禁日は、毎年4月第一日曜日で、渓流釣りの醍醐味が十二分に味わえます。
 北今西(きたいまにし)阿弥陀堂

 「野迫川村北今西」大股から「川原樋川」に沿って上流(西)へ2キロ程行くと、北今西の集落で、道に面して県指定文化財の「阿弥陀堂(寿楽院)」が建っています。堂は、1592年(天正20年)正月の建立で、堂内に野迫川村指定文化財「阿弥陀如来像」が祀られ、毎年正月4日ホラ貝を合図に村人が集まり、五穀豊穣と家内安全を祈願して、20歳になった若者(ドウトウ)を一人前として承認する儀式、伝統的な新年の行、奈良県指定無形民俗文化財「オコナイ」があり、カズラ切り、ウタヨミ(歌譜)、餅の競り売り等が行われます。なお、同じ様な県無民「オコナイ」は、更に西の弓手原(ゆんでばら)でも行われます。
 宮の向いキャンプ場(TEL 07473-8-0021)

 「阿弥陀堂」の直ぐ西は、奧高野・野迫川温泉郷で「ホテルのせ川(TEL07473−8−0011)」があり、県天然の「イワナ」が棲息する「川原樋川」の渓流を見ながら、豊富な天然ラドンを含有する温泉に浸かり、旬の味覚をふんだんに盛り込んだ会席や野趣たっぷりの鴨猪雉(かしき)鍋など、山里の味が楽しめます。更に道路を夾んで赤い欄干の橋を渡ると、社があり、また、道の方へ戻って、川原樋川に架かるつり橋を渡り、崖を上がると「宮の向いキャンプ場」があり、場内には、キャンプサイト11張の他、快適なアウトドアライフが楽しめる定員6名のバンガローが4棟、バーベキューおよび共同炊事場棟も完備しています。




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