水辺の「川西町」、「三宅町」から桃太郎の古里「田原本町」 辺り  その22
 池坐神社(TEL 07443-2-2391)

 「しきの道」「はせがわ展望公園」「眺めの丘」から「しきの道」を南へ行くと、「みちくさ広場」で、「大和川」に「寺内北橋」「寺内橋」が架かり、その次が「法貴寺橋」、橋の袂の所に「池坐朝霧黄幡比賣(いけにいますあさぎりきはたひめ)神社」が鎮座しています。祭神は、天万栲幡千々比賣(あめノよろずたくはたちぢひめ)命と菅原道真です。「延喜式」神名帳の城下(しきげ)郡「池坐朝霧黄幡比賣神社」に比定され、「池」は地名で、当社の西方、下ツ道の西に奈良興福寺領「池辺(いけべ)荘」がありました。730年(天平2年)の大倭国正税帳(正倉院文書)に「池神」とあり、神戸の租稲の事が載っています。
 「旧法貴寺」の「千万院」

 機織(はたおり、幡)の神を祀った「池坐朝霧黄幡比賣神社」の北隣が「旧法貴寺」の「千万院」です。なお、「法貴寺」は、615年(推古帝24年)聖徳太子によって創建され、秦河勝に賜った寺で、建立は「法隆寺」よりも古く、仏法を起こす寺として当初は「法起寺」と命名されたが、後に「法貴寺」と呼し、かっては七堂伽藍を巡らし盛大を極め、当寺の鎮守が「池坐朝霧黄幡比賣神社」で、946年(天慶9年)北野天満宮より菅原道真を勧請して相殿に祀りましたが、「法貴寺」は今、「千万院」だけを残し、祀られている重文の「木造不動明王立像」は、平安時代の作で、頭と体を1m余りの桧の一材で彫られています。
 田原本「青垣生涯学習センター」

 「池坐朝霧黄幡比賣神社」から「しきのみち」を南下し、「大和川」沿いに上流へ向かうと「海上橋」、「ひょうたん広場」、次の「天王橋」で右へ曲がって西へ行くと、平成16年11月24日田原本町阪手にオープンした「青垣生涯学習センター」があり、1階カフェ「弥生」の上、2階に「唐古・鍵考古学ミュージアム」があります。「唐古・鍵遺跡」から出土したヒスイの勾玉とそれを納めた褐鉄鉱容器、弥生時代の楼閣を描いた絵画土器、重文の「牛形埴輪」等を多数展示しています。開館は、9:00〜17:00(但し、入館は16:30まで)、観覧料200円で、休館日は、毎週月曜日と12月28日〜1月4日です


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