奈良町  その6


 音声館(TEL 0742-27-7700)

 「西光院」から更に南へ行った四つ角に奈良町散策図見学ポイント5「音声館(おんじょうかん)」が在ります。入館は無料で、9:00〜17:00まで入館出来、休館日は月曜(祝日の場合はその翌日)と祝日の翌日(土・日を除く)、そして、12/26〜1/5の間です。写真の様に黒瓦葺きで白壁が美しい「音声館」は、わらべ歌を通して世代間交流や、郷土芸能の活性化を図る事を目的として、平成6年10月オープンしました。ならまちわらべうた教室や大和の芸能に関する講座が開催され、館内ホールでは何時も様々な催しが行われています。音声とは、東大寺大仏殿の前、八角灯籠の「音声菩薩」から採られました。
 浄土宗「聖光寺」

 鳴川町の「音声館」から東隣の元興寺町へちょっと東へ入った小さな辻の所に白山辻子が在り、かって元興寺塔頭の一庵であった「聖光寺」が建っています。1197年(建久8年)聖光上人が草庵を結んで念仏道場とされた時から浄土宗に成りました。なお、戦時中何処のお寺も大砲の弾になるのが判っていてお寺の鐘を帝国陸海軍へ供出したものですが、その時「聖光寺」さんの梵鐘には、たまたま「皇室の繁栄を祈る為に鋳造した」と云う銘が鋳込まれていたので、大戦中梵鐘を差し出さずに済みました。また、「聖光寺」の斜め前(北西)に「地蔵堂」が在り、十一面観音像、厨子入地蔵石仏、木造弘法大師等が祀られています。

 浄土宗「安養寺(あんようじ)」

 「聖光寺」から、また西へ戻って「音声館」の直ぐ南隣に「安養寺」が在ります。法如禅尼 (中将姫)開祖で、室町時代に建てられた本堂は、県の文化財に指定され、昔は「横佩(よこはぎ)堂」と称したが、後に阿弥陀三尊(本尊阿弥陀如来、左脇侍観音菩薩、右脇侍勢至菩薩)を安置してから「安養寺」と改め、なお、現在その三尊像は奈良国立博物館にあり、今は「安養寺」に別の阿弥陀如来像と、善光寺如来三尊と呼ばれる阿弥陀三尊を安置しています。「安養寺」は別名を「大和善光寺」とも呼ばれ、毎年11月23日(祝)境内では、多くの参詣者が賑わいます。また、奈良町の寺で、中将姫ゆかりの寺は、四寺あります。




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