大峯山の麓、天川村、洞川  その3

 洞川の大吊り橋「かりがね橋」

 「龍泉寺」から山上川を渡って温泉街へ入らずに、そのまま裏山へ登って行くと、直ぐに洞川の大吊り橋「かりがね橋」へ至りますが、この地方では、「岩燕(いわつばめ)」の事を「かりがね」と呼び、洞川の「岩燕」は奈良県指定の天然記念物で、この吊り橋が「岩燕」の飛ぶ姿に似てスマートな処から、その名が付けられました。橋は昭和56年3月に完成し、長さ120m、幅1.5mですが、地上から約50mの所に懸けられ、橋の下を県道48号銅川下市線が通り、小泉川も流れ、川上には名水百選・洞川湧水群の1つ「泉の森」や「洞川キャンプ場」、大天井ケ岳(標高1439m)の麓に「洞川スキー場」等があります。
 大峯山「山上ケ岳」を望む

 「かりがね橋」を渡ると「大原山自然遊歩道」で、しばらく岩屋峰(標高1334m)の方へ登って行きますが、途中のUHFテレビ中継所の辺りに展望台や観測小屋があり、洞川温泉街が目の下に広がり、また東を見ると、近くの山の背越しに大峯山の洞辻茶屋、西ノ覗岩、そして大峯山寺のある山上ケ岳が望まれ、更に南東に稲村ケ岳(標高1726m)、また、真向かいに観音峰(標高1347m)も見えていますが、この辺りは「こだまの森」「高原の森」「小鳥の森」「桜の森」「ふるさとの森」「ふれあいの森」「紅葉の森」「自然の森」と名付けられ、7月夏の頃には、天然記念物の名花「オオヤマレンゲ」も見られます。
 天川村洞川の温泉街

 写真は大原山から天川村洞川の温泉街を見た所で、洞川の里は、大峯山の山上ケ岳にある「大峯山寺」へ入山される修験者の根拠地として開かれましたけど、標高820mの高地に位置する洞川は、夏でも涼しく関西の軽井沢とも称される避暑地で、登山者のほかに夏期林間学生でも賑わいを見せ、近畿では珍しい鍾乳洞が数カ所もある山峡の別天地で、山上川畔から湧き出る温泉は、摂氏26度の無色透明のアルカリ泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性などに効能があり、名物では、天下一品の「天然アマゴ」、活きた名水で仕込んだ「名水とうふ」、野生イノシシの「牡丹鍋」等があり、川の幸、山の幸がふんだんに楽しめます。




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