奈良市西部から茶筌の「高山」辺り  その7

奈良先端科学技術大学院大学(TEL 0743-72-5111)

 県道7号枚方大和郡山線を北へ行って、国道163号線と交差する所を右(東)へ行っても良いけれど、「長弓寺」の本堂の脇を通って、山越しに北へ抜け、北大和真弓住宅地の中を通り、国道163号線を渡って、更に北へ行くと、道に面して右(東)側に「奈良先端科学技術大学院大学」があります。学部を置かない国立の大学院大学として、平成5年4月第1期生を受入れ、最先端の研究を推進すると共に,その成果に基づく高度な教育により人材を養成し,もって科学技術の進歩と社会の発展に寄与することを目的に設立され、毎年秋に「オープンキャンパス」を開催し、大学の施設や研究室を開放して、一般に公開しています。
 高山サイエンスプラザ(TEL 0743-72-5810)

 「奈良先端科学技術大学院大学」から更に北へ行くと、大学院大学支援財団が行う産学交流事業や地域交流事業等の活動拠点として、平成5年10月竣工した「高山サイエンスプラザ」があります。近年生駒市の高山地区は恵まれた自然環境との調和を図りながら、先進的な科学技術分野を対象とした高度な教育・研究施設や交流施設などの整備が進められており、その中の1つ、ガラス張り4階建ての建物が高山サイエンスプラザで、「科学する子供達の広場」や「ニュートンモール」の他、科学ビデオやパソコン等により、子供達の「科学する心」を育む施設で、なお、近鉄学園前駅から「高山サイエンスタウン」行バスが便利です。
 真言宗「法楽寺(ほうらくじ)」

 「富雄川」に沿って県道7号枚方大和郡山線を更に北へ行くと、バス停「高山学校前」の保育園の横から西へ入って行った所に「法楽寺」の古びた「本堂」が木立の中に建っています。更に崖を上がって、山門の左側の一段と低くなった境内の前庭に、昭和9年茶筌(ちゃせん)業組合によって建立された「茶筌(ちゃせん)の始祖、高山宗砌(そうぜい)の碑」があり、毎年3月8日が高山宗砌の命日で、「法楽寺」さんで法要が営まれます。なお、奈良県生駒市高山町の大北(おおぎた)地区は、茶筌の里で、あちこちで茶筌の実演販売をされ、1本の竹を50〜200本に割り、用途によって0.07mmまで削る技が見られます。
 高山八幡宮(TEL 0743-78-1014)

 「法楽寺」から東へ出て、また、「富雄川」沿いに北へ行くと、次のバス停が「高山八幡宮前」で、東に「高山八幡宮」が鎮座しています。749年(天平勝宝元年)11月東大寺の大仏が完成して、感謝の気持ちを込め、聖武天皇が豊後の国(大分)宇佐の八幡神(宇佐の神)を奈良へ招かれた時、途中で高山に立ち寄って休まれたので、それからここでも祀られたのが始まりです。重文の本殿は、1572年(元亀3年)再建で、三間社流造(さんけんしゃながれづくり)。祭神は、足仲彦(あしなかひこ)命、誉田別(ほんだわけ)命、息長帯比売(おきながたらしひめ)命で、中世に鷹山氏の信仰を集め、無足人座がありました。
 高山竹林園(TEL 0743-79-3344)

 バス停「高山八幡宮前」から更に北へ行くと、バスは、富雄川を渡って左側の旧道へ入って行きますが、川に沿って右側の道を進むと、「高山竹林園」が右にあります。駐車場から石段を上がり、小さな滝のある前庭に沿って更に上がると「高山竹林園資料館」で、館内に入るとロビーに各流派の様々な形の茶筌(ちゃせん)がガラスケースの中に陳列されています。なお資料館は、入館が無料で、9:00〜17:00まで開館され、また、日曜・祝日10:00〜15:00「芝生の広場」で抹茶コーナーなども開設され、資料館外の築山に色々な竹を植え、その他に、多目的広場(ささやき広場)、ゲートボール場などもあります。




奈良観光表紙に戻る  高山周辺図を開く  前のページに戻る   次のページに進む