二上山の麓、當麻の里  その7

 瓦堂池から見た「史跡の丘」

 「竹内峠」から国道166号を奈良県側へちょっと下ると、左手に竹藪で覆われた「史跡の丘」があり、県史跡「竹内古墳群」です。ここはキトラ山を中心に前方後円墳1基を含む34基の古墳が確認され、その多くは10m程度の円墳です。5世紀末から6世紀の中頃にかけて築造され、主墳と思われる第22号墳は全長45mの前方後円墳で前方部に横穴式石室がありますが、後円部の石室は破壊されて残っていません。また、昭和21年に調査された第34号墳である茶山古墳は、疑灰岩の板石を組合わせた家形石棺が土中に直接埋葬され、石棺内に3体分の人骨と鉄刀、鉄製のやじり等があり、棺外から須恵器等も出土しました。
 當麻寺(TEL 0745-48-2008)

 「史跡の丘」を反対側に下りて、「芭蕉の小道」を通って「瓦堂池」の廻りを半周し、北側へ下って左へ折れると、池から約500mで「當麻寺の仁王門」、阿吽(あうん)の両仁王像を安置した「仁王門」は、「當麻寺の東大門」で、江戸時代18世紀中頃に建てられ、入母屋造・本瓦葺の楼門です。なお「當麻寺」へは、「竹内」の方から廻るよりも、近鉄南大阪線の「當麻寺駅」からの方が近く、駅前にある中将堂本舗の角を曲がって、真っ直ぐ一本道の約700m前方に「當麻寺の仁王門」が見えます。なお、當麻寺駅から仁王門までに国道165号大和高田バイパスが交叉して、そこ迄に葛城市相撲館「けはや座」があります。
 けはや座(TEL 0745-48-4611)

 葛城市相撲館「けはや座」は、相撲の開祖「當麻の蹶速(けはや)」に因み、平成2年5月に開設され、8:30〜17:00まで開館、入館料300円で、毎週火・水曜日が休館日。館内に入ると、相撲甚句が聞こえて、一階の中央には、日本相撲協会の呼び出し秀夫によって40トンの赤土で造られた本場所と同じサイズ(直径4.55m)の土俵があり、上がると、テレビで見ていたのよりは少し狭く感じます。なお、東西に階段状の桝が64席連なり、土俵真上の大画面に映し出される迫力のある取り組みが見られ、また、土俵を見下ろす二階の壁際は11コーナーに分かれ、相撲の歴史を知る資料約100点を展示しています。




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