春日大社「直会殿」南側の「砂すりの藤」

 春日大社の国重文「直会殿」前の藤は、摂関近衛家の献木で樹齢700年、花房が1m以上にもなり、砂をするほど長くなるので、「砂ずりの藤」と名付けられ、また、春日大社の社紋が藤なので、大切にされ、この他にも境内には樹齢数百年の古い藤の古木もあり、なお、春日大社神苑(万葉植物園)には、20品種約200本の藤があり、下の写真2枚は「早咲きの藤」で、この他に万葉植物園の東受付近くに園芸種の「八重黒龍(やえこくりゅう)」があり、色はやや黒みをおびた紫で、花びらがちぢれ、少し小ぶりで見栄えは今一だけれど、珍しい品種です。更に春日若宮の八房の藤も八重ですが、一般に藤には野田藤と山藤があり、野田藤は房が長くて花が小さく、山藤は房が短く、花が大きいのが特徴です。


前の付録に戻る / 説明ページに戻る / 奈良観光表紙に戻る / 次の付録に進む