句碑の郷「東吉野村」  その4

 宝蔵寺(TEL 07464-4-0456)

 「鳥見霊畤」から下山して、バス停「木津峠」から伊勢街道(国道166号線)をまた東へ向うと、バス停「木津」に曹洞宗恵日山「宝蔵寺(ほうぞうじ)」があり、本尊は「子安延命地蔵尊」です。元は真言宗でしたが、荒廃していた1667年(寛文7年)当時の大庄屋、仲六兵衛が檀徒と供に興聖寺(こうしょうじ、現京都府宇治市)に請い、英種を招いて開山し、その末寺となり、後に1810年(文化7年)秀導の尽力で改築し、更に明治20年と同45年に改修して現在に至り。なお、寺宝として県文化の「木版折本の大般若波羅蜜多経600巻」を所蔵されていますが、これは、1220年代興福寺が開版された経巻です。
 「宝蔵寺」の「枝垂れ桜」と「句碑」

 また、「宝蔵寺」の境内に村指定文化財天然記念物「シダレザクラ」が植わっています。枝は長く地上迄垂れ下がり、幹周り3.63m、樹高約10mです。なお、「宝蔵寺」の駐車場の角に上記の「枝垂れ桜」を詠った「能村登四郎の句碑」が建てられています。

 霊地にて 天降るしだれ 桜かな

能村登四郎は、国学院大学を卒業して、戦前から水原秋桜子の「馬酔木」に投句し、昭和24年同人になって、昭和45年「沖」を創刊、平成13年5月24日千葉市で亡くなられるまで主宰、享年90歳でした。
 高見の湯「みのや(TEL 07464-4-0612)」

 国道166号線を夾んで、「宝蔵寺」の前に東吉野温泉、高見の湯「みのや」があります。サウナ風呂、露天風呂、大浴場を完備して、入浴料700円です。なお、泉質は、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、痔疾、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど等に効用があるそうです。また、民宿も兼ねてカラオケスタジオ、大広間、部屋も和室が9室あり、41人まで宿泊ができます。なお、鍋物は旬の味覚を手作り味で楽しめて、「ぼたん鍋」「鹿鍋」「鴨鍋」「雉鍋」「寄せ鍋」「会席」などが用意されています。




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