奈良町  その9


 融通念仏宗「高林寺(こうりんじ、高坊)」

 奈良町散策図見学ポイント6「ならまち振興館」から更に北上し左(西)側にあるのが「高林寺」で、豊成(とよなり)と中将姫の坐像を安置し、本堂横に在る直径2.5mの円墳は豊成の墓と云われ、ここも中将姫修道霊場で、尼寺です。元は高御門に在ったが平重衡の南都焼き討ちで焼失し、1534年(天文3年)この地で再興され、1810年頃(文化年間)寿保尼を迎え中興初代と仰いでいます。なお、門前を南北に延びる道は「上街道(上ツ道)」で、昔は初瀬詣でや、伊勢参りの人々で賑わっていたけど、昭和36年奈良と桜井を結ぶ県道が出来てから後、すっかり寂れました。毎年4月13日が中将法如尼御忌会式です。
 ならまち格子の家(TEL 0742-23-4820)

 「高林寺」から北へ四つ角を過ぎると直ぐ右(東)側に奈良町散策図見学ポイント7「ならまち格子の家」が在ります。入場無料、9:00〜17:00、お休みは月曜(祝日の場合はその翌日)と祝日の翌日(土・日を除く)、12/30〜1/3です。ここは奈良町の伝統的な町家を再現し、昔の生活様式に直接触れることが出来、また、観光客や市民の方の憩いの場として自由に利用して頂けます。なお、写真の様な格子が造られ始めた時期は明らかでは有りませんが、1550年頃(室町時代の末期)屏風に描かれた洛中洛外図には既に見受けられ、また「通り庭」に東大寺お水取りで使った大きな松明が立てかけて有ります。




奈良観光表紙に戻る  奈良町案内図を開く  前のページに戻る  次のページへ進む