「大塔町」から平家落人の里「野迫川村」と「高野山」  その1

 大塔郷土館(TEL 07473-5-0085)

 奈良県五條市から国道168号線で五條市西吉野を通って長〜ぃ「新天辻隧道」を抜けると、五條市大塔町で、バス停「星の国」、道の駅「吉野路大塔」、茅葺民家を再現した「大塔郷土館」があります。「郷土館」では、郷土の歴史や伝統技術等を紹介、展示し、また、旅路のひととき、素晴らしい景観と、大塔の特産品を使って作られた好評の郷土料理をくつろげる広間や囲炉裏を囲んで賞味することが出来ます。なお、昔懐かしい玩具や郷土の特産品等も販売しています。営業時間は、9:00〜17:00、休館は、水曜日(水曜が祝日の場合は、翌日)と12月30日〜1月元旦です。ただし、夏休み期間中は営業しています。
 大塔宮護良親王の馬上像

 奈良県五條市大塔町は、古来より十津川郷と称し、1331年(元弘元年)鎌倉幕府追討を企てる後醍醐天皇の第一皇子大塔宮護良親王(おおとうノみやもりながしんのう)は、元弘の乱が起こると、京都府南の笠置山に参向し、父第96代後醍醐天皇を助けたが、笠置山が陥落すると幕府軍の追捕を逃れて、十津川、吉野、熊野等を転々と流浪し、必死に反幕勢力の糾合(きゅうごう)に努めました。この間、大塔町辻堂・殿野に入り、土地の豪族「戸野兵衛」「竹原八郎」を始めとする村人の手厚い加護を受け、諸国に鎌倉幕府追討の「令旨」を発し、ついに鎌倉討幕の偉業を成し遂げたので、親王の宮名をとって大塔町としました。
大塔コスミックパーク星の国(TEL 07473-5-0321)

 「大塔郷土館」と国道168号線を挟み反対側に道の駅「吉野路大塔」があり、駐車場の横を上って行くと「大塔コスミックパーク星の国」で、天文台があります。近畿の屋根と呼ばれる「大峯山脈」から連なる山々に囲まれた大塔町は、緑と共に澄んだ空気にも恵まれ、都会と同じ空とは信じられない程の透明感で、夜には満天に無数の星が広がり、肉眼で楽しむのも良し、5mのドーム内で45cm反射望遠鏡を覗くのも良し、星空を見上げロマンチックな夜が過ごせます。また、ドーム付きバンガロー3棟にも12.5cm屈折望遠鏡、25cmシュミットカセグレン、25cm反射望遠鏡があり、隣に温泉「星の湯」もあります。
 プラネタリウム館(TEL 07473-5-0321)

 「天文台」の崖下に「プラネタリウム館」があり、天井全面360度のスクリーンに昼間でも星が瞬き、宇宙のロマンが広がります。ここは、奈良県で随一のプラネタリウム(Planetarium、天象儀)があり、円形天井に星空を写し出し、太陽、惑星、月などの運行の様子や四季の星座の配置等を示し、日周運動、観測者の緯度の変化、歳差運動も行える様になっており、任意の場所、任意の日時における星空を大塔町にいて見ることが出来、各惑星の複雑な運動も歯車の組合せによってかなり正確に写し出せるように工夫がされ、また、必要に応じて星の他に赤経、赤緯の線、黄道、星座の絵姿、流星、彗星、薄明なども投影されます。




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