人麻呂生誕地「葛城市新庄」  その6

 式内小社「為志(ためし)神社」

 「葛木御県神社」の裏の道を南へ500m行くと、東西に延びる道に面して、「為志神社」が鎮座しています。延喜式で忍海郡二社の筆頭に記され、祭神は、伊古比都幣尊ですが、当社は、明治39年、勅令社寺合併令により、明治43年2月8日をもって、ここより南西約1.2キロに鎮座する「葛木坐火雷神社(笛吹神社)」に合併されました。しかし、廃社の後も、人々は、社殿の跡に建てられた遺跡の石碑をあたかも神殿に対するが如くこれを崇敬したかいがあり、昭和57年10月17日、人々の志実って再び社伝が再建され、祭神も還り、式内小社「為志神社」の再興が成就しました。今も遺跡の石碑は境内に建っています。

 葛城山麓公園(TEL 0745-69-7501)

 「為志神社」から西へ行き、県道30号御所香芝線を渡り、葛城山麓の「県道寺口北花内線」を更に西へ行って、葛城山塊笛吹山(標高568m)へ向うと、大きな道路からちょっと下って葛城山の山懐に包まれた中に12.1ヘクタールの広大な緑地公園があります。大和平野に浮かぶ大和三山(畝傍、耳成、香久山)が眺望されて、春には400本の染井吉野が咲き、山の緑と水のレクリェーションの場、駐車場も完備し、野外ステージや、芝生広場、ツバキ園、バーベキューコーナー等があり、9:00〜16:30まで、本来は葛城市内在住者と在勤者だけが使用可能で、毎週月曜と第2・4火曜日、祝祭日の翌日が休園です。

 浄土宗、平岡山「極楽寺」

 「葛城山麓公園」から「県道寺口北花内線」を東へ上がり、十字路で右(南)へ行き、次ぎの三叉路を左へ折れて、直ぐまた小さな道を南へ入って行くと、葛城市新庄平岡で、大きな屋根が見え、「極楽寺」の裏に至ります。表に廻ると、山門の前に「法然上人八百年大遠忌記念」で造られた「六本牙の象」の上に小さなお釈迦さんが立っています。寺伝では行基の開基と云われ、本堂の前に「行基菩薩千年忌」「千百年忌」などの記念碑が建っています。本堂は、南北朝の争乱で焼失し、1410年頃(応永年間)に再建され、再び1690年代(元禄年間)焼失。現在の本堂は、棟札から1758年(宝暦8年)に建てられたものです。




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