日本一広い村「十津川」  その11

 十津川温泉の南の端にある「柳本橋」

 玉置山「展望台」から北へ行くと、南朝遺跡「花折塚(はなおりづか)」があり、更にそこから北へ下りると、国道425号線へ至りますが、また南へ戻って三叉路を右へ曲がり「野菊街道」を下って九十九(つづら)折りの山道を下ると、国道168号線のバス停「折立」へ出ますが、途中で左へ曲がり、十津川に架かる「猿飼橋」を渡って、国道168号線を左(南)へ行くと、「二津野(ふたつの)ダム湖畔」に開けた「十津川温泉」です。江戸時代の元禄年間に炭焼きの里人が発見した下湯を源泉として、昭和49年に出来た温泉ですが、この辺りが古くから村の南の中心で、温泉の開発により「十津川村」で最も賑わう所です。
 旧「高岩寺」の山門と、後ろが「庵之前橋」

 国道168号線のバス停「十津川温泉」の北隣に旧「高岩寺」の山門がぽつんと建っています。高岩寺は明治初年の廃仏稀釈(はいぶつきしゃく)によって廃寺になり、山門だけが残されていましたが、高岩寺の跡が学制発布によって十津川村立「平谷小学校」となり、昭和40年学校統合によって廃校になるまで同校校門として使用され、親しまれて来ました。山門は、切妻造の四脚門で、屋根が瓦葺、柱が円柱で、礎石も円形です。なお、十津川村には江戸時代末期に50有余のお寺がありましたが、徹底した廃仏稀釈によってそのことごとくが取り壊され、その中で旧高岩寺の山門だけが今日まで保存され、極めて貴重な存在です。
 昴の郷(TEL 07466-4-0762)

 「十津川温泉」の「庵之前橋」を渡って南へ行き、直ぐ右へ上がると、17:00〜21:00(受付は20:45まで)入浴ができる「南部老人憩の家浴場(TEL 07466-4-0043)」があり、国道168号線を更に南へちょっと行くと、10:00〜21:00までやってる「わらびお公衆浴場(TEL 07466-4-0118)」(毎週水曜定休)があり、共に300円で入れます。また、次ぎの「柳本橋」を渡らずに手前を右(西)へ曲がって、次の三叉路をまた右に曲がり、国道425号線のトンネルを抜けた所の左下が「昴の郷」です。25m6コースの温泉プールや幼児用の浅いプールがあり、温泉保養館「星の湯」に露天風呂もあります。




奈良観光表紙に戻る  「十津川」周辺図を開く  前のページに戻る   次のページに進む