旧柳生街道「滝坂の道」  その11

 田圃の畦道を行く「東海自然歩道」

 「夜支布山口神社」から下りて、小さな橋を渡り、県道47号天理加茂木津線を横切って真っ直ぐ進み、途中で左側に立つ表示柱「東海自然歩道」を見たら、左に曲がって、田圃の畦道を進んで椎(しい)の木の繁る小高い丘に至り、大柳生の集落に入ると、古墳を発掘した後の石室をむき出しにした様なモニュメント的なものが「東海自然歩道」の直ぐ右脇にあります。集落の中を通るちょっと大きな道から少し山際の方へ行くと、白砂川の辺りからも見えていた朱色の鳥居が斜面に建てられているので左右の柱の長さを異にして笠木が水平になる様に建てられ、石段を14、5段程上がった所に「多聞神社」の本殿が鎮座しています。
 大柳生の紫雲山「東福寺」

 「多聞神社」下の集落の中を通る「東海自然歩道」を歩くと、民家の角の軒下に梵石があって、ちょっと大きな道に出ると、道の左側に一見洋風のようですが和風の変わった造の家が建ち、なお、少し歩いて行くと、田圃の側にスクリューを備えたヨットの様な船が置かれ、その向こうに国道369号線を挟んで大柳生小学校が見えています。また、少し行くと道路の右に紫雲山「東福寺」の大きな看板が建っていますけど、お寺は更に道を行って右へ上がった所にあり、普通の民家にある様な門をくぐって入ると小さな境内です。また、舗装道路へ出て少し行き、右へそれて、山道へ分け入って行くと、所々で椎茸が栽培されています。
 青少年野外活動センター(TEL 0742-93-0029)

 山道を抜けると「青少年の森」で、平成8年〜10年にかけ生活環境保全林整備事業の一環として奈良県治山課が奈良市大柳生町、阪原町に施行した「青少年の森」は、市街地周辺の森林の環境を保全し、豊かな生活環境としての里山の機能を高める事を目的に貯水池498平米を含んで整備され、管理は市が行い、隣接する「奈良市青少年野外活動センター」は研修宿泊施設で、児童、青年、一般とグループで利用され、自然観察及び林間活動を楽しむ事ができ、月曜休みです。なお、「東海自然歩道」は、「青少年の森」の西側を通り、また、ほどなく行くと、山道から抜けて開けた阪原の里に至り、集落の中に「南明寺」があります。




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