東海自然歩道の「旧柳生街道」 「東海自然歩道」を東へ進んで、集落を過ぎると、山道で、左に小川が流れ、小さな滝もあり、せせらぎの音が心地よく、「円成寺」から約600mに達すると、右へ分け入って約2.7キロで「下誓多林(しもきたりん)」へ行く「五聖地めぐり」の標識が立っていますが、「東海自然歩道」は更に東へ進み、所々で写真のような「表示柱」が道の脇に立ち、左右方向の矢印(←→)と、その下に「東海自然歩道」と白字で書かれていますから、よ〜く注意して歩いて下さい。更に、高圧線の下を通り、雑木林を抜け、梵字が彫られた石碑を右に見て、歓請縄の下をくぐり、白砂川にかかる小さな橋を渡ると、ゲートボール場の下です。 |
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夜支布(やぎう)山口神社 ゲートボール場を左に見て進むと、右側の山際に檜(ひのき)が2本植わっている前に大きな石灯籠が建っています。そこを過ぎると、こんもりとした森の中に大柳生の氏神「夜支布山口神社」が鎮座し、平安時代の延喜式にも載っている古い社で、祭神は素戔嗚命(すさのおノみこと)です。所で、当神社の宮座に「回り明神」と云う珍しい行事が伝わっており、一年交代で当家(とうや)と呼ぶ集落の長老の家に神様の分霊を祀り、毎年8月17日の夜、当家のお宅の庭で県無形民俗文化財「柳生の太鼓踊り」が行われます。なお、今年(平成13年)の当家は、国道369号線バス停「大柳生」の北東、「中西」さんのお宅です。 |
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夜支布山口神社摂社、国重文「立磐神社」 また、「夜支布山口神社」の境内に摂社「立磐神社(たていわじんじゃ)」があり、当社地は、古代から立岩に神霊が宿る霊地として、巨石信仰が崇拝され、立岩の前に早い時期から社殿が建てられいましたが、後から「山口神社」が当社地に移されて来て、今では「立磐神社」が摂社になっています。でも摂社本殿は奈良の春日大社の第四殿を1747年(延享4年)にここへ移したもので、切妻造妻入の正面に軒が付いた古い型の春日造をよく伝えています。また、ご祭神は天手力男命(たでからおノみこと)ですが、本来のご祭神の立岩は、今も「立磐神社」の社殿の直ぐ背後にあって、巨石に注連縄が掛けられ、鎮座しています。 |