五條市  その6

 五條文化博物館(TEL 0747-24-2011)

 国道24号線から分かれて、大阪府の河内長野市へ向かう国道310号線を北へ行き、バス停「中之」の辺りから右へ北上すると、五條市北山町の山間に市立「五條文化博物館」があり、道路に面した駐車場から仰ぎ見ると、まるで要塞か西洋のお城の様な造りで、上空から見るとバームクーヘンの様な形に見えるので「GOJOBAUMごじょうばうむ」と呼ばれ、世界的な建築家の安藤忠雄氏によって設計されました。3Dや疑似体験映像などのハイテク技術を駆使して五條市の文化や歴史などを紹介しています。入館料300円、開館は9:00〜17:00(但し、入館16:30まで)、休館日は、毎週月曜日・祝祭日の翌日です。
 草谷寺(TEL 0747-22-0680)

 「五條文化博物館」から少し西へ戻って、北へ北山町の集落へ500m上がると、高野山真言宗、岸野山「草谷寺(そうこくじ)」があります。昔金剛山から暴れ出た五尋(ごひろ、約10m)の龍を行者が3つに切り刻み、龍頭寺、龍胴寺、龍尾寺を建立して納めたが、三寺を併合したのが「草谷寺」で、本堂は方形造桟瓦葺、本尊が寄木造漆箔、像高86cmの「薬師如来坐像」。更に「木造薬師如来立像」は彩色され像高157.5cm。また、「木造不動明王坐像」も彩色され像高85.7cm、いずれも平安後期の国重文で、他に脇侍「日光・月光の両菩薩立像」「聖観音立像」「十二神将像」「大日如来坐像」等があります。
 金剛山の麓にある「地福寺」

 「草谷寺」から近畿自然歩道の標識に従って、東へ一山越すと、久留野町の「御霊神社」を左に見て直ぐ元金剛山行者坊(役行者草創金剛山七坊首座)牛瀧山威徳院「地福寺」があります。本堂は普通の民家の様ですが、1859年(安政6年)に再建され、本尊は1868年(慶応4年)3月に神仏混合禁止の大政官布告により金剛山の転法輪寺が廃寺となり、明治4年8月4日当山へ下参された五眼六臂の珍しい仏像で、身丈7尺5寸約2.25mの「法起大菩薩尊」、なお身丈6寸4分約19.2cmの「胎内仏」を持っています。また、地蔵堂の本尊は、約1200年前頃の造顕で、小野篁の作と云われている「地蔵菩薩」です。




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